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私サイズ。
2003年10月31日目が覚めると、我が家の猫親子が傍らにいた。
特別用事もない、ウィークディ。
昨日はありえないくらい早い時間に眠ってしまった。
そのせいで、ジーパンをはいたまま、お化粧さえおとしていない。
その割には、随分遅くまで目が覚めなかったものだ。
少し、疲れている。
まず、データを消した。
とにかく、しなければいけないことだった。
履歴も消した。
待つことをやめれば、あとは驚くほど解放される。
そんなことは、随分前から知っている。
起きることもないので、そのまま本を読むことにする。
最近、ずっと古い本を読み返している。
今は、村上春樹80年代の三部作の3作目『ダンス・ダンス・ダンス』の下巻を読んでいる。
あまり物事を考え込みたくない時、私は本を読む。
そして時間がすぎるのをやり過ごす。
ただ、やり過ごす。
午後になって、現実的な用事がいくつかあることを思い出した。
眠りを誘う猫たちとベットをなんとか抜け出して、とりあえずシャワーを浴びる。
一昨日買ってきた、バニラフレーバーのインスタントコーヒーにミルクを入れて飲む。
目覚ましにしては、やわらかすぎる、優しすぎる味。
胃が空っぽの時に、薬を飲むと気持ち悪くなることを思い出し、何か食べようと冷蔵庫を開ける。
なにもない。
ゴハンも、パンもなにも。
仕方なしにインスタントラーメンを作る。
外は秋晴れ、なのにリビングは陽があたらずやわらかく暗い。
そんな場所でインスタントラーメンを食べていると、もう二度と社会き戻れないんじゃないかという気持ちになる。
と、同時にそれもまた、いいようにも思えてくる。
ラーメンを食べ終え、お茶を入れて薬を飲む。
お茶で飲んではいけないとよく言われる、でも私は白湯が嫌いだし、家にはお茶以外の飲み物はインスタントコーヒーくらいしかない。
コーヒーとお茶なら、どちらもあまり変わらないだろう。
それから身仕度をして、時計を見ると1430を回っていた。
銀行に振込みに行かなくてはならないのだ。
慌てて家を出る。
銀行はとても混雑していて、本日づけでは間に合わないかと思われたが、なんとか間に合った。
近所に出来たショッピングモールに寄る。
喉が乾いていたので、カットフルーツと文房具を買う。
そして、スターバックスに入りキャラメルマキアートを買う。
体調を崩してからずっと、コーヒーは敬遠してきた。
しかし、このモールができてからずっと私はここに座らなくてはならないと感じていた。
どうしてかはわからない。
ただ、漠然としたイメージとして私はここのスタバに腰かけ、文章を書かなくてはいけない気がしていた。
モールに来るたび、素通りするたびに責められている気がしていた。
イメージ。
ただそれだけのこと。
そして今日、私はそのイメージを実現させることができた。
ここは騒がしい。
モールの中にあるから、アナウンスは入るし、安売りの音楽も聞こえる。
でも、文章を書くのにはちっとも妨げにならない。
なぜだろう。
私は昔から、レポートやライターの仕事を始めるようになってからは原稿を、電車の中や、お風呂の中で書くのが得意だった。
不思議と、集中できる。
不思議と、筆がすすむ。
原稿を書こう、と改まると行き詰まることが多い。
私にとって書くことは、あくまで趣味であり、日常の一部にしかすぎないのであろう。
きっと、私は特別な文章は書けない。
私が書けるのは、あくまで日常の範囲だけ。
そんな気がする。
私は特別ではない。
だから、私の書く文章も特別ではない。
今日は少し、自分のことを書きすぎたようだ。
でも、たまにはいい。
こんなことがあっても。
生きることは暇つぶしかもしれない。
悲観してるわけでも、なんでもなくぼんやり思う。
人生という、とてつもなく与えられてしまった時間をなんとなくつぶしている中で、私は半分眠りながら生きる。
生きながら、暇をつぶしつづける。
いつかその時がくるまで。
これが、私サイズ。
たとえば、スターバックスの店員さんから「今日はハロウィンなので」とパンプキンパイをもらうしあわせ。
たとえば、この窓から見える夕陽のうつくしさ。
これが、きっと、私サイズ。
http://www.geocities.co.jp/Bookend/4609/index.html
特別用事もない、ウィークディ。
昨日はありえないくらい早い時間に眠ってしまった。
そのせいで、ジーパンをはいたまま、お化粧さえおとしていない。
その割には、随分遅くまで目が覚めなかったものだ。
少し、疲れている。
まず、データを消した。
とにかく、しなければいけないことだった。
履歴も消した。
待つことをやめれば、あとは驚くほど解放される。
そんなことは、随分前から知っている。
起きることもないので、そのまま本を読むことにする。
最近、ずっと古い本を読み返している。
今は、村上春樹80年代の三部作の3作目『ダンス・ダンス・ダンス』の下巻を読んでいる。
あまり物事を考え込みたくない時、私は本を読む。
そして時間がすぎるのをやり過ごす。
ただ、やり過ごす。
午後になって、現実的な用事がいくつかあることを思い出した。
眠りを誘う猫たちとベットをなんとか抜け出して、とりあえずシャワーを浴びる。
一昨日買ってきた、バニラフレーバーのインスタントコーヒーにミルクを入れて飲む。
目覚ましにしては、やわらかすぎる、優しすぎる味。
胃が空っぽの時に、薬を飲むと気持ち悪くなることを思い出し、何か食べようと冷蔵庫を開ける。
なにもない。
ゴハンも、パンもなにも。
仕方なしにインスタントラーメンを作る。
外は秋晴れ、なのにリビングは陽があたらずやわらかく暗い。
そんな場所でインスタントラーメンを食べていると、もう二度と社会き戻れないんじゃないかという気持ちになる。
と、同時にそれもまた、いいようにも思えてくる。
ラーメンを食べ終え、お茶を入れて薬を飲む。
お茶で飲んではいけないとよく言われる、でも私は白湯が嫌いだし、家にはお茶以外の飲み物はインスタントコーヒーくらいしかない。
コーヒーとお茶なら、どちらもあまり変わらないだろう。
それから身仕度をして、時計を見ると1430を回っていた。
銀行に振込みに行かなくてはならないのだ。
慌てて家を出る。
銀行はとても混雑していて、本日づけでは間に合わないかと思われたが、なんとか間に合った。
近所に出来たショッピングモールに寄る。
喉が乾いていたので、カットフルーツと文房具を買う。
そして、スターバックスに入りキャラメルマキアートを買う。
体調を崩してからずっと、コーヒーは敬遠してきた。
しかし、このモールができてからずっと私はここに座らなくてはならないと感じていた。
どうしてかはわからない。
ただ、漠然としたイメージとして私はここのスタバに腰かけ、文章を書かなくてはいけない気がしていた。
モールに来るたび、素通りするたびに責められている気がしていた。
イメージ。
ただそれだけのこと。
そして今日、私はそのイメージを実現させることができた。
ここは騒がしい。
モールの中にあるから、アナウンスは入るし、安売りの音楽も聞こえる。
でも、文章を書くのにはちっとも妨げにならない。
なぜだろう。
私は昔から、レポートやライターの仕事を始めるようになってからは原稿を、電車の中や、お風呂の中で書くのが得意だった。
不思議と、集中できる。
不思議と、筆がすすむ。
原稿を書こう、と改まると行き詰まることが多い。
私にとって書くことは、あくまで趣味であり、日常の一部にしかすぎないのであろう。
きっと、私は特別な文章は書けない。
私が書けるのは、あくまで日常の範囲だけ。
そんな気がする。
私は特別ではない。
だから、私の書く文章も特別ではない。
今日は少し、自分のことを書きすぎたようだ。
でも、たまにはいい。
こんなことがあっても。
生きることは暇つぶしかもしれない。
悲観してるわけでも、なんでもなくぼんやり思う。
人生という、とてつもなく与えられてしまった時間をなんとなくつぶしている中で、私は半分眠りながら生きる。
生きながら、暇をつぶしつづける。
いつかその時がくるまで。
これが、私サイズ。
たとえば、スターバックスの店員さんから「今日はハロウィンなので」とパンプキンパイをもらうしあわせ。
たとえば、この窓から見える夕陽のうつくしさ。
これが、きっと、私サイズ。
http://www.geocities.co.jp/Bookend/4609/index.html
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