嘘みたいな景色。

2001年7月18日
熱海から今帰りました。
女二人のお気楽極楽旅。
私を連れて行ってくれたのは親友です。
以前サークルについて書いたときにも出てきた子。
彼女はものすごく行動力があり、かっこよくて女の子にしておくのはもったいないくらいの子です。
私はいつもあらゆることで支えてもらってます。
つきっきりでスキーの話をしてくれたり、教えてくれたり、自分が使わなくなった道具を卸してくれたりもします。
心身そして金銭的な面でも多大なる支援をしてくれている、私にとっては大切な大切な友達です。
金銭的って書くとなんだかいやらしいけど、私は自分でサークルの費用を賄わなくちゃいけないことを知ってるからできる範囲で協力してくれるのです。
「自分でやってるんだから」
「すごい私大変なんだから」
うちのサークルは正直鬼のように(笑)お金がかかるので、自腹でやっている面々の中にはこう豪語するヒトもいます。
でも、私はそういうふうに言うのはどうしても嫌で。
自分がやりたくて始めたことだし、オフシーズンの殆どをアルバイトに費やしたとしてもそれに勝る価値はあると思ったから続けてきたんだし。
そんな状況でなければこれほど沢山のアルバイトを経験することも無かっただろうし。
アルバイトはアルバイトで楽しいことや発見も沢山あった。
そして働く分、私は必ずしっかり遊ぶ。
だから生活はいつもバイトに、学校に、トレーニングに、遊びにといっぱいいっぱいでした。
でも学生生活やりのこしたことは無いと、このあいだある会社の最終面接で私は言い切ってました。
口を突いて出た言葉。
自分でも一瞬びっくりでした(笑)。
だから余計にその言葉は真実なんだと思いました。
そしてそんな自分を心から誇らしく感じました。

それでも。
それでもやっぱりたまには辛くなることもある。
みんなが板を二本持っているのに私は一本槍だったり(これは技術の向上という面から見ても本来はよくないことなのです。その種目に合った板に乗らないのは大きなマイナスポイントになるから)。
大会のときに着るワンピが私だけ部ワンピで薄くて寒かったり。
でも、そういうことを気にかけてくれワンピは彼女がある大会で入賞してもらった賞品の購入したら7万くらいするものを
「私は自分のワンピがあるからあげる。その代わり頑張ってよね」
といってくれちゃったりもしました。
板も、今年新しく自分が購入するから去年買ったばかりの板を卸してくれるそうです。
「私はいつかあなたには絶対恩返ししなくちゃいけないなあ」
帰りの車で私はふとそう言っていました。
そんな私に彼女は
「自分が好きだからやってることだし、自分も楽しいから一緒にするだけだし」
と笑顔をくれました。

そんな彼女にちょっとした事件が起こりました。
そしてはるばる熱海まで、彼女の運転で小旅行。
道中も、宿でも、たくさんたくさん話をしました。
こんなときに巧い言葉のひとつも出てこない自分が情けなかったけどその代わり、本気でめいいっぱい楽しもうと思いました。
楽しいことをしていれば、辛いことってやがて薄れる場合もあるから。
とにかくこの旅行中だけでも楽しいこと、馬鹿なことをいっぱいやっていつも笑っていようって。
いつも頼ってばかりの私。
結局彼女に何もしてあげられません。
ただ私は大好きなあなたがいつも笑顔でいられることを、いつも幸せでいられることを一番望んでいるよ。
これだけのことしか、伝えられませんでした。

彼女は熱海からさらに二時間ほど車を走らせ、白浜に連れて行ってくれました。
熱海だって海はあるんだから、それで十分だったんだけど連れて行ってくれました。
砂が白くて、海がエメラルドグリーンで。
すごく綺麗だった。
夢みたいな景色でした。
そして本当に行けてよかったなって思いました。

合宿でいつもいやになるくらい(笑)一緒にいるから今回の旅行が実は始めての二人旅だということに気づいたのは帰りの車の中でした。
なんだか、神様がプレゼントしてくれたような。
本当にすごく素敵な旅でした。

マイナスイオンをいっぱい吸って
「明日からまた頑張ろうね」
そう笑って別れました。

大好きなひとたちにとって楽しい夏が来るように。
なんだかそんな風に願わずにはいられない一日でした。

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